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佐藤雅彦氏とわたし。
●って言う内容の予定じゃなかったのに、いつも通り脱線して、「佐藤雅彦氏とわたし」な内容になっちゃいました。とほほ。


●佐藤雅彦氏(の作品)とのはじめての出会いは『ピタゴラスイッチ』でした。
厳密にいうと、「ドンタコス」とか「スコーン」とか「バザールでござーる」のCFなんだろうけど、これは私(=お茶の間)にとっては、「電通かどっかの広告代理店の人がつくったもの」ということで、「顔のない人物」=一個の人物ではない、わけなので除外。

●NHKの教育って、最近凄く面白いですよね。
もともと『のっぽさん』とか『探検ぼくの町』とか好きでしたけども、2・3年前、久しぶりにみたら、いろんな試みをしていて、民放よりも自由度が高くて、「これを見逃しているなんてもったいない」と思いました。

NHKのCG好きも、いかがなものかと辟易していたのですが、ここで結実してくれるのなら、過去は許そうじゃないか(何様)。


●私のお勧めは、『日本語歳事記 大希林』と『にほんごであそぼ』。
『100語でスタート! 英会話』のオープニングのオタクっぷりにはいかがなものかと。ってか、投野由紀夫(明海大学助教授)さん、ああいう(陰陽師姿)自分はアリなのか?
あ、あと『真剣10代しゃべり場』は勘弁してください・・・。


●はっ!いかん、また遠いところにいってしまう・・・。
『ピタゴラスイッチ』は最初に短いバージョンを観て、「うわぁ〜〜〜」と思ったのです。
「NHKでこんなことやらせてもらえるなんて!!」って。
昔のお固いイメージしかしらなかったので、あの番組にゴーを出すお偉方がいるとは想像もできなかったのです。
だって、変な「装置みたいなもの」があって、それを伝って玉が転がって行くのをカメラが追ってるだけなんだよ?
いくら民放と違ってある一種のしがらみがないとはいえ、よくお偉方が納得したなあ、と。
私としては、そのお偉方はどうでもよくって、流してくれて良かったし、試みは面白いし、こんなことNHKで(NHKだからできたってのもあるけど)やるのはどこの誰かいな、と、最後のクレジットをみたら、「慶応大学佐藤雅彦研究室」の名が。
ほ、ほう。
学生使ってますか。
面白いことやる人もいるもんだ。


●と、思って、チェックはしないまでも、偶然見かければ楽しんで『ピタゴラスイッチ』を観ておりました。
それからしばらくして、新聞の書評欄に『毎月新聞』という本が載っているのを見つけました。

「毎月新聞」って名前と新聞形態のレイアウトだけでも面白そうなのに、その表紙だけみても内容はもっとおもしろそうです。
表紙には、こんな見出しが踊っていました。

じゃないですか禁止令

私が速攻『毎月新聞』を手にとったことはいうまでもありません。
私もついつい「じゃないですか」を使ってしまいますが、あまり良いことだとは思っておりません。
文字でニュアンスが伝わるでしょうか、「じゃないですかぁ〜↑」っていう言い方だともっといや。
この「じゃないですか禁止令」の内容ももちろん、『毎月新聞』のどの項目もどの項目も、「そうそう!私が言いたかったのはこういうことよ!」とか「うわあ、なんて凄い切り口なんだ」ってことが、彼独特のテンポで書かれていて、一度で佐藤氏のファンになってしまいました。


●ファンになるとその人の著作を総なめするのが私の習性。
佐藤氏の著作はまだ全部は読んでいないのですが(『佐藤雅彦全仕事』を読んでちょっとご本人に萎えた)、『プチ哲学』はおすすめ。
最近文庫にもなったので、手に取りやすいのではないかと。
ほんと、この人って「切り口」がすごい。
普通の人(私)にもその頭の良さがわかる「頭の良い人」っていうのは憧れますねえ・・・。


●『佐藤雅彦全仕事』でちょっと気持ちが離れてしまった私が、久しぶりに手にとったのが、今日この枠に掲載しようと思っていた、これ。

日本のスイッチ

日本のスイッチ


慶応義塾大学佐藤雅彦研究室 佐藤 雅彦/監修 毎日新聞社 2004.3
4-620-31676-8




●毎度思うことですが、なんでこんなに遠回りしないと目的地にたどり着けないのかしら、わたし・・・。


●やっと本題なのに、もう力を使い果たしてしまったので、「とりあえず読んでください」と。
駄目駄目ですね、私。

内容はですね、携帯(iモード)を使ったアンケートを慶応大学の佐藤雅彦さんの研究室で行って、その結果をまとめているものです。
アンケートの内容は、

目の前にあっても見えていない日常の真実があるのです。「日本のスイッチ」では、そのような質問に答えることによって、今まで見えていなかった日常が見えてくるのではないか、と思いました。
 その他、わざわざアンケートをかけて聞くようなことではないけれど、どうしても知りたいこと、決着をつけたいことが日常には存在します。


それを携帯という媒体を使って「わざわざアンケートをかけて」聞いているわけです。

穿った見方をすると、「佐藤雅彦」と「慶応大学」というネームバリューの下、ドコモの広告・利用促進効果の思惑と相まって、「佐藤雅彦本人が一番知りたいことを力使って聞いてみた」って印象がなきにしもあらず。
まあ、内容おもしろいから良いんですけどね。

ちょっと気に入らなかったのは、自分達が得た結果を、さも日本全体のサンプルのように言っている点です。
私の穿った見方のせいかしら?
でも、私はそう感じてしまったのです。

結局、1億2千万人分の3万人に過ぎないわけだし、サンプルの抽出だって、ランダムなわけでなく、全員が「ドコモ(iモード)ユーザー」で、結構大きな割合で「毎日新聞読者」が占めているわけだから、地域や思考の傾向が片寄ったサンプルなわけです。
それをさも、「日本の草の根の総意」みたいにいわれると、ちょっと。

佐藤雅彦氏に萎えたのも、「電通至上主義」「東京至上主義」みたいなところが鼻についたからなのです。
東京の人って、「東京以外は日本にあらず」ってものの考え方をしますよね。
何か企画する時も、基準を考える時も、まず東京をサンプルにして、それが有効なサンプルだと信じて疑わない。
地域別総数でみたら、やっぱり東京は人数も多いから、影響力や購買力の「力」は強いんだけど、「東京以外は日本にあらず」っていう風潮は辟易。
ドコモユーザーだって、首都圏では滅茶苦茶多いだろうけど、別の地域ではAUやボーダフォンが強かったりするわけだから、ドコモユーザーだけがサンプルになっている時点で、「これは片寄った結果だ」と考慮すべきだと思う。

っていっても、東京人は聞く耳もたないんだけどさ。
地方在住者の「遠吠え」ですか、これは。
これ以上力説しても、ひがみっぽくしか聞こえないと思うので、終了。


●でも、「日本のスイッチ」という試み、切り口はやっぱり面白いし、そんな事を思いついてやっちゃう佐藤氏はスゴイと思う。
さっき、否定的ニュアンスで「佐藤雅彦のネームバリュー」という言い方をしたけど、「使えるものはみなつかっとけ。目的のために手段を使って何が悪い?」ってのは、結構イイと思うわけです。
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【2004/09/22 23:24 】 | その他 | コメント(0) | トラックバック(1) |
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ガツンと頭を打ってくれるような、そういう文章を自ら探してみるべく、「切り口がすごい」をキーワードに検索してみようと思います。 たのしい検索・ゆかいな検索【2006/12/22 00:57】
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